mohariza12メモ

mohariza12.exblog.jp
ブログトップ

カテゴリ:小説( 1 )


2012年 04月 03日

伊藤計劃の「The indifference engine 」を読んで・・・

伊藤計劃の「ハーモニー(ハヤカワ文庫)は、2ヶ月前か 読み終わり、読後感を記そうと思っていたが、ブログ消滅があったりで、記すことは無かった。
その後、神林長平の「いま集合的意識を、(ハヤカワ文庫)を読み、
計劃と同じ、SFを使い、<意識>を追求している神林らしく、「ハーモニー」の理解に繋がった。

今、計劃の小説集の「The indifference engine 」(ハヤカワ文庫)を読んでいるいる所だが、
その中の表題作の「The indifference engine 」が、「ハーモニー」及び「虐殺器官」の理解によく分かる気がした。

・・・・・・・・・・・

未来社会のアフリカ(?)の民族部族 紛争地で、脳を薬でいじられ、<:心に注射され、>
憎しみあっていた2つの民族部族 の違いが分からなくなった(感じなくなった)元少年兵が、

「これが公平化だって・・・・・・。
まったく馬鹿げているー ぼくから憎むべき相手の顔をとりあげて、それで世の中から怒りがなくなると思っているなら。」

と思う。(述べる。)

それに対して、少年を救った米兵が、

「いま、俺の国やヨーロッパでは、そういうのが流行っているんだな。
人種の区別ができなくなれば平等な世界が訪れる、とか信じこんだあげく、頭をいじって夢物語を実現しようとするのがな」

と語る。

・・・・・・・・・・・・・・

集団意識としての平和を望み、個々人の「意識」を無くすことが、本当の平和(:個々人としての意識の平和)が訪れるのか・・・?

・・・・・・・・・・・・・・・


伊藤計劃は、若くして死んだので、そう記したものは残されていないが、

まだまだ深く読むべき小説家と思った・・・。
[PR]

by mohariza12 | 2012-04-03 23:58 | 小説 | Comments(0)