2013年 06月 08日
2013年01月23日付けの <屠殺(とさつ)場を初めて見たが・・・> (http://mohariza12.exblog.jp/19659551)で、 <昔観た (近)未来のSF 映画「ソイレント・グリーン」の世界になっても、 食すのみの消費者は、食べれるものがあったなら、 平気で生き続けるのだろう・・・、と思った。>と記したが、 ブログ「何とか成るさ・・・ 」9月 6 '12(:平成12年9月12日) (http://ken1ymd.tumblr.com/post/30981243001/2022-sf#)で詳しく、的を得た記事を見つけたので全文を掲載し、私が気になった箇所は色字等で変換しました。 <註:なお、原文は、<2008年7月23日水曜日付けの 映画『ソイレント・グリーン』 ・・・未来の加工食品がとんでもないことになっている>ようです。(http://oreno-yakata.blogspot.jp/2008/07/blog-post_23.html)> ・・・・・・・・・・・・・・・・・ この作品は、西暦2022年のニューヨークを舞台にしている。 近未来SFだと、映画 “ブレード・ランナー”の世界観が今や主流である。 ブレード・ランナーが登場すると、雨後のたけのこのように似た世界観を持つ「映像」が次々と登場する (CGの仕事をしていても、未だに「ブレード・ランナーのような感じでお願い」という言葉を耳にする)。 リック・ベッソンは、”フィフス・エレメント”でもっと後の世界を描いたが、明らかにブレード・ランナーの世界観を踏襲している。 乗り物や工業製品のいくつかは新しいが、今の我々と似た生活様式や道具・家具も持っている(これは、全部未来風にしてしまうと現代との接点がなくなり、リアル観がなくなって、物語に共感できなくなってしまうのを防ぐためだ)。 しかし、ソイレント・グリーンは違う。 作られた1973年から50年後の世界(今から22年後<??>の世界)を描いているにも関わらず、未来的な建物も乗り物もほとんど登場しない。 むしろ現代より衰退している世界観で統一されている。 2022年の世界は爆発的に人口が増え、食料不足と大気汚染に悩まされている。 市民の食料や水は、週一回の供給制。通りも建物の階段も、汚い恰好をした人々で充満している。 供給される食品は、ソイレント社の固形食品”ソイレント・グリーン”。 海の養殖場で育てられたプランクトンから作られる緑色の食べ物。 クロレラやスビルリナをクッキーにしたような食べ物である。 チャールトン・ヘストン演じる主人公の刑事が、ある事件をきっかけにこのソイレント・グリーンの恐ろしい秘密を知るのである。 実は、海など当の昔に汚染されていて、プランクトンを供給できる状態ではなく、ソイレント・グリーンはなんと人間の死体から製造されているのだ。 それを知った主人公の叫びは、供給を争うしか能のない群衆に掻き消されてしまうという、ハリウッド映画にしてはアン・ハッピーエンドの救いのない映画である。 この映画で、印象的なのは主人公の刑事が、上流階級の事件現場から生鮮食品やジャムをくすねてきて、老人と一緒に味わうシーンである。 主人公は、本物の食材の味に感動する。 老人から「私が子供の頃は、そういったものが満ち溢れていた」と聞く主人公。 やがて、老人は死を選ぶことに決め、ソイレント社へ赴く。 主人公刑事は老人を追うが、そこで死を選んだ者たちだけに与えられる特典を共に体験する。 世界から絶滅してしまった自然や動物たちの大映像を見せられる。 主人公の刑事は、かつて存在した自然の美しさを初めて目にし、驚嘆し感動する。 その素晴らしい特典と引き換えに老人は死んで、固形食品を製造する “ソイレント・グリーン”工場へ送られてしまった。 この映画は、水質汚染・大気汚染・土壌汚染など、ありとあらゆる公害による被害が先進諸国で巻き起こっていた時代を反映していて、まったく明るさがなかった。 一般受けしないのも、当然である。 今から約30年近くも前に、公害や環境問題を真正面から扱った稀有な超真面目SF映画である。” ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 私は、映画館では無く、たぶんTVの映画放映で観たと思うが、この映画は、確かに、世の中の不浄(:人類が生き残る道としては、道徳等を含め、自己矛盾を含めた)稀有な超真面目SF映画だったと思う。 たぶん、権力と密接に繋がった 現代米国ハリウッド映画界からは、創出され得ない映画のように思う。 ・・・・・・・・・・・・・・ 私は、昔、30年近く前、東京に来た当時、毎週2回以上、名画座等で映画を観ていたが、 今のハリウッド映画は、全然面白いとは思わず、観る気もしない。 日本映画の方が、まだ、映画監督なりの真摯な映画姿勢が垣間見え、優れていると思っている。 (但し、観る機会は無く、普段、呑んだくれて、映画を観るお金が無い・・・。) 過去の他の外国映画には、米国のチャップリンを始め、ロシア、フランス、イタリア、ドイツ、スゥェーデン、ポーランド等優れた映画監督の作品があった。 現代のハリウッドなりのCGを奇した陳腐な映画は、全く観る気はしていない。 良い映画を観たい気は、日本映画「舟を編む」を観てから、募っている・・・。
by mohariza12
| 2013-06-08 19:33
| 映画
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