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2012年 10月 04日

世界には原発及び核廃棄物処分場で完全に安全な所は無い

2012年09月30日付けの<「スマトラ沖プレートに新たな割れ目」では無く、復活!>の図解でも取り上げたように、
インド亜大陸がゴンドワナ大陸から移動し、アジアにぶつかったことは、
現在でも、そして後1~2億年位は、インド亜大陸の動きは止まらないと思われるので、
アジアの大陸全体にその動きは影響し、大陸内に活断層としての動きが続き、大地震が起こると思われる。

加藤碵一著の「地震と活断層の科学」(朝倉書店/1989年初版)は、2ヶ月前には読み終わったが、
その4章「アジアの地震・地震断層・活断層」の中の、<アジア・中近東地域のネオテクトニクスマップ>を見れば、
その概要は掴めると思う。
世界には原発及び核廃棄物処分場で完全に安全な所は無い_e0267429_22185693.jpg


その章で、「東アジア地域の活断層及び主要知新震央分布図」が掲載されていたが、
世界には原発及び核廃棄物処分場で完全に安全な所は無い_e0267429_22205316.jpg


この図を見ると、中国大陸の内部、そして、モンゴルにも、1900年代から活断層に関連して、大地震が起こっていることが分かる。

・・・・・・・・

一時、<使用済み核燃料をモンゴルに貯蔵 日米との合意原案判明>の云う内容が、話題になったが、
<院長の独り言>2011年07月28日付けの<モンゴル最終処分場頓挫~東芝)より、

モンゴル産のウラン燃料を原発導入国に輸出し、使用済み核燃料はモンゴルが引き取る
「包括的燃料サービス(CFS)」構想の実現に向けた日本、米国、モンゴル3カ国政府の合意文書の原案が18日明らかになった。
モンゴル国内に「使用済み燃料の貯蔵施設」を造る方針を明記し、そのために国際原子力機関(IAEA)が技術協力をする可能性にも触れている。・・・
 共同ニュース(2)2011/07/18 17:57 【共同通信】

しかし、<モンゴル国内に日本の核廃棄物処分場を建設する構想をめぐり、日本がモンゴル政府から核廃棄物の受け入れを断られていたことが明らかになった。
松本剛明外相が2011年7月27日の衆院外務委員会で、服部良一議員(社民)の質問に答えた。事実上、構想が頓挫した形だ。>で終止符が打たれたようだが、

上図の「東アジア地域の活断層及び主要知新震央分布図」でも明らかのように、
人口が少ないモンゴルとは云え、大地震が起こる国なのだ。

モンゴルに核廃棄物処分場を造るのは、危険が伴う行為なのだ。
(当然、中国国内に原発を造る行為も危険を孕んでいる。)

なお、加藤碵一著の「地震と活断層の科学」には、6章で「ヨーロッパの地震・地震断層・活断層」も触れていたが、地震が多いスペイン、イタリア、アイスランド、(ギリシャ)以外で、
ドイツ地域の図を示し、
世界には原発及び核廃棄物処分場で完全に安全な所は無い_e0267429_2248984.jpg

Rhine(ライン)地塊では、鮮新世後期から更新世前期にかけて、左横ずれ帯として活動していた、と述べ、1356年、M6.5の地震があった、と記してあった。

ドイツでは、国として、原発中止が決まったが、
地震が少ない(ほとんど無い)と思っていたドイツでも、過去に大きな地震があり、今後、起こらないとは決して云えないので、懸命な判断と思われる。


以前掲載した「世界の震源分布とプレート」の図を見てほしいのだが、
世界には原発及び核廃棄物処分場で完全に安全な所は無い_e0267429_230283.jpg


世界では、地震が多くの地域で起こり、これは、記録に残っている地震だけであり、
過去の歴史では記録が無い所でも、過去に大地震が起こった可能性はあり、
今後のことは分からない
、と云えると思う。

世界、日本のプレートテクトニクスをずっと見て来たが、
日本においては当然だが、アジア地域では、現在、韓国、中国、台湾、インド、パキスタン、インドネシアの7か国で原子力発電所の運転、建設、計画が進行しているらしいが、
決して原発が安全な地域など無いことを知るべきと思う。

最後にアフガニスタン・パキスタンの活断層の図を貼り付けて起きます。
世界には原発及び核廃棄物処分場で完全に安全な所は無い_e0267429_2316294.jpg


by mohariza12 | 2012-10-04 23:29 | 原発問題


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