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2012年 06月 09日

星野之宣氏のマンガ「星を継ぐもの」について

星野之宣氏のマンガ「星を継ぐもの」3巻まで、5月まで読んだが、
原作のJ.P.ホーガンの「星を継ぐもの」(1978年初版)
星野之宣氏のマンガ「星を継ぐもの」について_e0267429_8243028.jpg

とは、ストーリーが違い、その後の「巨人たちの星」シリーズ 3部作の「ガニメデの優しい巨人」、「巨人たちの星」をも、取り込んだ作風となっているようだ。
昔読んだ原作の「星を継ぐもの」は、最後の結末までが、ミステリー風で、謎解きものとして、面白く傑作と思ったが、マンガでは、1巻途中で、結論が分かってしまい、小説の重厚さは無い。
しかし、星野之宣氏の絵及び展開は、原作を飛び越えたものがあり、原作と違うものと思い、ストーリーを追って楽しむ方が良いと思っている。
宇宙人ガニメアンが なるほどあり得る姿で描かれ、
星野之宣氏のマンガ「星を継ぐもの」について_e0267429_8252178.jpg

小説では頭で想像した曖昧だったもの(ガニメアンの宇宙船も・・・ )が、
星野之宣氏のマンガ「星を継ぐもの」について_e0267429_8291476.jpg

星野氏に掛かっては、さもあり得る姿で具現化されている。
惑星ミネルヴァもマンガならでは・・・、と云う具象化されていた。
星野之宣氏のマンガ「星を継ぐもの」について_e0267429_830106.jpg

小説で、想像しながら、夢を追うのも、SFファンとしての楽しみですが、こうやって具象化されるのも、面白いと思う。
小説とは別物として、星野版として 楽しんでいくのが、良いように思っている・・・。
(4巻の発売が楽しみです・・・。)

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ニコニコニュースで、ダ・ヴィンチ:記事一覧 2011年8月11日配信で、<J.Pホーガンの傑作『星を継ぐもの』が21世紀仕様でマンガ化!>の記事が出ていましたので、掲載しておきます。

星野氏の小説を題材にし、マンガ化した考えが垣間見えます。

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西暦205X年、月面の洞窟内において宇宙服をまとった奇妙な遺体が発見された。調査の結果その遺体は約5万年前のものと判明する――。

 本年2月より『ビックコミック』(小学館)誌上にて連載され、第1巻が刊行された星野之宣さんの最新作『星を継ぐもの』(同)は、未来世界を舞台としたミステリータッチのSF作品だ。原作は、イギリスの作家J.P.ホーガンが、1970年代から80年代にかけて発表した、SF史上に残る傑作シリーズだ。

 「マンガはあくまで絵で見せていくもの。ややこしい議論は省略して、結果を描いていくように心がけています。長年にわたって書かれたホーガンの3部作は、まとめて詳しく読むといくつかの矛盾に気づくんです。そこでマンガ版は、早めに伏線を張っておこうとか、再構成を加えています」と星野さん。約30年前に発表された原作を21世紀の読者にも違和感なく楽しめるようにアップデートしているという。

 「月で発見された遺体は果たして人間なのか、という議論があるんですが、現代ならDNA鑑定ですぐに結果が出てしまいます。それではミステリーにならないので、遺体が火災で失われるという、原作にはない展開にしました

 また星野版『星を継ぐもの』では、原作以上に人類の過去についてページが割かれている。

 「最近の研究によれば、氷河期の人類はほとんど絶滅寸前だったといわれています。細々と生命のバトンをつないで、今日の繁栄がある。『星を継ぐもの』では、そうした人類の歴史をあらためて問いただしてみたいな、という思いがあるんです

 単行本第1巻の刊行に続いて、星野さんのSF系作品を纏めた傑作選が今月から3カ月連続で、小学館から刊行される。華麗な想像力とリアルな未来予測とが緊密に結びついた星野SFの真骨頂を、この機会に是非味わってみてほしい。

(ダ・ヴィンチ9月号 今月のブックマークより)

by mohariza12 | 2012-06-09 22:44 | SF


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